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内容は変わっていませんし、こちらも削除せず置いておきますので、変わらずご訪問くださると幸いです。

2007年08月23日

「レ・ミゼラブル」感想

2007年8月10日東京帝国劇場

はじめに



回り舞台で演技して、目が回らないんだろうか。

帝劇外観
帝劇が意外に小さいので、びっくりしました。
しかし外観は歴史を感じますね〜。

ストーリーは有名すぎるほど有名です。私は中学時代に子供用に書かれたのを読みました。
が、やはり子供用は子供用。
省略された部分かなり多いみたいで。
そして、忘れてた部分も思い出させてくれました。


第1幕



舞台はジャン・ヴァルジャンが出獄するところから始まります。
が、彼の人生に永久に押された前科者の烙印(身体に押しつけられた焼きごてと携帯を義務付けられた黄色いパスポート)によって、まともな生活ができません。
そのためヴァルジャンは、世話になった司教が持っていた銀の燭台を盗み出します。
しかし司教は慈悲深い心でヴァルジャンを許し、その心に触れたヴァルジャンは生き直す決意をします。



この司教に諭される場面、司教の歌とヴァルジャンの歌にかなり涙腺がやばかったです。
人の体は楽器。
誰かが言ってたことを思い出しました。
歌いながら動くのはかなり体力がいることですが、それだけにかなりのインパクトで歌が迫って来ました。
(すみません。本格的なミュージカルは初めてなので、こんな言葉でしか表現できません。歌の評価もできないし)


ヴァルジャンは身分を偽り、工場主となり市長にまで上り詰めます。
その工場にいたフォンティーヌ。幼い娘を預け、働く彼女ですが、喧嘩に巻き込まれ、工場を追われることに。
その身を娼婦にまで貶めてしまったフォンティーヌと再会したヴァルジャン。
余命少ないフォンティーヌのために、娘のコゼットを幸せにすると誓うヴァルジャン。
しかし彼を執拗に追うジャベール警部が、彼を追い詰めます。
自分の代わりに、見知らぬ男が裁判にかけられていると知ったヴァルジャンは、自ら出頭して男を救い、姿を消します。

テナルディエ夫妻に預けられていたコゼット。
しかしその生活はひどいものでした。
ヴァルジャンは、コゼットを引き取り、新しい生活を始めます。



このコゼット役の子が子役なのですが、彼女が歌う歌がよいのです。
子役とは言え、それなりの実力のある子が出ている訳ですが、思わず貰い泣きをしてしまいます。
テナルディエ夫妻に下女のようにこき使われる毎日に、「あの雲の上にお城がある」と歌います。
私が見た回でのリトルコゼット役は高橋りかちゃんのようです。
おばさんは涙、涙でした。


9年後、テナルディエ夫妻は徒党を組み、悪事を働きます。
娘のエポニーヌは学生で運動家のマリウスに想いを寄せ、まだ少年の息子のガブローシュはマリウス達の溜まり場に通い、いっぱしの革命家のように働きます。
そんな町に、ヴァルジャンとコゼットが現れ、マリウスとコゼットは一目で恋に落ちます。
テナルディエ達は裕福そうなヴァルジャン達を襲おうとしますが、ジャベールがやって来ます。
その姿に、ヴァルジャンは急いで去って行きます。
マリウスは見失ったコゼットを探して欲しいと、エポニーヌに頼むのです。



え〜。
私はこの、マリウス役の方目当てで参りました。
登場した瞬間、それまで抱いていたこの舞台への感想とかが吹き飛びそうになりました(すみません。でもちゃんと捕まえてました)。
この方のドラマを見てファンになったのですが、この時はとても力強い声が印象的だったのですが、挿入歌を歌われた時、とても繊細で、イメージがガラリと変わったのです。
そして今回の舞台では更にまた繊細でした。
すみません、胸がドキドキしました(汗)。

そしてコゼットとすれ違い、2人が恋に落ちる場面には更にドキドキ…いや…胸きゅんです。
ああ、すみません。ミーハーな書き込みです。
ここには「レミゼ」の感想のみを書きます。(*_*;
2人が出会って恋に落ちる場面、まるでロミオとジュリエットのようでした。
一瞬で運命が決まる瞬間。
見ているこちらもドキリとしました。


カフェがマリウス達学生運動家の溜まり場でした。
ヘラマルク将軍の死を聞き、皆は決起の時が近いと息を巻きますが、その中でもマリウスは1人、コゼットを想います。
革命を取るか、恋を取るか。
マリウスには辛い選択でした。

エポニーヌは自分の思いを隠して、マリウスにコゼットとヴァルジャンの屋敷を教えます。
一方コゼットも、マリウスを思っていました。
そこへエポニーヌに導かれ、マリウスがやってきます。
思いを確かめあう2人。
しかしテナルディエが仲間を引き連れ、ヴァルジャンの屋敷を襲いに来ます。
見つけたエポニーヌが大騒ぎをして、テナルディエもマリウスも去って行きます。
が、騒ぎをジャベールが追って来たと勘違いしたヴァルジャンは、明日にでも旅立とうとします。



ここで第1幕が終了。
幕切れは、マリウス達学生とエポニーヌ、テナルディエ夫妻、そしてヴァルジャンとコゼットのそれぞれの明日を思う歌で締めくくられます。
それぞれ歌う歌は違うのに、圧倒的な力で訴えて来ました。
ミュージカルの醍醐味でしょうか。

マリウス達の場面では、宝塚の「ベルばら」のバスティーユ牢獄襲撃の場面を思い出しました。
子供心にあの場面を見た時は鳥肌が立ちました。
今回も同じです。
赤い旗が翻っているのを見た時は、本当にぞわぞわっとしました(決して悪寒ではありません)。
若者たちのエネルギーが爆発したような激しさ、でも見ている方は、これから先に起こるであろう悲劇を予感して、悲壮さも感じます。
若い命が散って行くのだというのは、やはり悲しいですね。
ある意味「新撰組」に近いかもしれません。

さて、大勢のキャラクターの中で一番身近で気持ちがわかるのはエポニーヌですね。
自分の思いを隠してマリウスの頼みを引き受ける心情に、きっと誰もが共感したのではないでしょうか。
ちょっと鈍感なマリウスが憎らしくなります(笑)。

第2幕が始まるまで、プログラムで予習復習(笑)。

第2幕



レミゼ開幕前
 学生たちはバリケードを築きます。
 マリウスはエポニーヌにコゼットへの手紙を託し、逃げるように言います。
 エポニーヌは手紙を持って屋敷へ。
 しかしそこにいたのはヴァルジャン。
 ヴァルジャンはマリウスの手紙を読み、コゼットを思う男がいることを知ります。
 バリケードにジャベールが、味方の振りをして現れますが、すぐ正体を見破られ、拘束されます。

 バリケードに戻ったエポニーヌ。
 しかし、激しい銃撃の中、エポニーヌは命を落とします。
 マリウスの腕の中で息絶えるエポニーヌ。
 そしてマリウスを探しにヴァルジャンもバリケードにやって来ます。



 マリウスの手紙を持って屋敷へ向かうエポニーヌが歌うのが「On My Own」。
「あの人あたしをいらない
 幸せの世界に縁などない」
 ああ片思いって切ないな〜(涙)。
 でも最後は思う人の腕の中で息絶えます。
 生きて幸せにはなれなかったけど、エポニーヌは幸せだったのかなあと思います。

 激化する戦い。
 ヴァルジャンはジャベールを逃がします。
 次々に倒れて行く学生たち。
 マリウスも重傷を負い、学生達を率いていたアンジョルラスも、彼らに交じって働いていた少年ガブローシュも死んで行きます。
 ヴァルジャンはマリウスを抱え、下水道へと逃げ込みます。
 下水道ではテナルディエが死体から金品を盗んでいました。
 疲労で倒れ込んだヴァルジャンからも盗もうとして逆に追い払われます。
 またジャベールがヴァルジャンの前に現れますが、ヴァルジャンはマリウスを救うため時間が欲しいと頼みます。
 ジャベールはそれを受け入れ、ヴァルジャンは去って行きますが、自分のしたことに自分の正義が崩れたと、セーヌ川に身を投げて自殺します。


 激しい戦いの中、次々死んで行く若者。
 ガブローシュ役の横田剛基君。
 最後の場面は勇敢にも、無くなった弾を敵陣から奪い取るため、バリケードを抜け出し、無事弾薬を仲間に渡したところで撃たれてしまいます。
 もう泣かないわけに行きません。
 それでも「勇敢」ではなく「無謀」と思うのは、年のせいかも知れません。
 アンジョルラスも仲間も散って行きます。
 この場面はスローモーションだったと思います。
 私はいつの間にか手を祈るように組んでいました。

 死体から金品を奪うテナルディエ。生きるということに貪欲で、革命などというものにも王政というものにも決して屈しない、意地汚いくらい逞しい庶民。
 こうはなりたくないと思いながら、この男の強さには舌を巻きますね。
 そしてまた出会ったヴァルジャンとジャベール。<
 もっとも憎むべき相手に猶予を与えてしまったことに、自分の中の正義が崩れたと自ら死を選ぶジャベール。
 この場面は、元芝居関係者としては目から鱗でした。
 橋があって飛び降りるなら、橋の陰(客席とは反対側)に飛び降りると思うのですが、ジャベールは前に落ちます。
 そして橋が上に上がって行く。
 おお、なるほど!
 思わず膝を打ちたくなりました(笑)。
 それにしてもジャベールの幸せって何だったんだろう?
 ちょっと悲しいですね。

 コゼットの手厚い看護を受け、マリウスの体は回復します。
 しかし、仲間は皆逝ってしまいました。
 寂しさを抱えるマリウスに、ヴァルジャンは自分の過去を告げ、決してコゼットに言わないようにと言って姿を消します。
 やがて結婚式を挙げる2人。
 そこへ、テナルディエ夫妻がやって来て、下水道でのことを話します。
 自分の命を救ったのがヴァルジャンと知ったマリウスは、ヴァルジャンの元へ駆けつけます。
 死が近いヴァルジャン。
 2人に見守られ、そしてエポニーヌやフォンティーヌに迎えられ、ヴァルジャンは神の元へ召されます。


 マリウスが死んで行った仲間たちを思って歌う「カフェソング」。これがマリウスの見せ場なのですが。
 …はい、もうやられてますよ。すみません。
 実は俳優さん(名前出してもいいんですが、あまりに騒いでしまうとご本人にご迷惑をかけるので。まあ誰かはわかると思うんですが、検索除けの意味もありで)のサイトで、この「カフェソング」を歌ってる動画が見られるんですが…もう何度も見ています。ほんの1フレーズなんですけどね。
「空の椅子とテーブル 歌声もない」
 すごく悲しい歌詞ですね。

 ヴァルジャンの死出の旅立ちに、エポニーヌとフォンティーヌが現れます。
 波乱な人生でしたけど、ヴァルジャンは幸せだったんだと、薄幸だったけどエポニーヌもフォンティーヌも幸せなんだと実感する場面です。

おわりに



 アンコールが5〜6回あったでしょうか。
 最後はスタンディングオベーションです。
 何度も出て下さる役者さん。ありがとうございます。
 今回の公演で、ヴァルジャン役の別所哲也さんが楽日でした。
 ジャベール役の石川禅さんに押されて、ごあいさつ。
 そして最後はフォンティーヌ役の山崎直子さんを抱きかかえてスキップ(笑)。
 お疲れ様でした。
 九州公演も頑張って下さい。
 出演者からは小さな花が会場に投げられたんですが…ええ、届きませんでした(涙)。

 たった1度だけの体験でしたけど、歌ってすごいですね。
 あやふやなりに何となく覚えています。
 会場にはCDが売られていたんですが、正直言って、それ買うの?って思ってたんですが、今ならわかります。
 結局は買わなかったんですけど(汗)。だって今回のキャストの方(特にマリウスが…)じゃないし…。
 もし今回のキャストの方だったら買うかも(特にマリウス)。

 東京公演ももうすぐ終わりですね。
 何度も観に行く方の気持ちわかります。
 複数の役者さんが1つの役をやられるので、1回では「見た」とは言えないんですね。
 テナルディエ夫妻…徳井優さんと森久美子さんのコンビで見てみたかった気がします。
 今回見たのは駒田一さんと阿知波悟美さんのコンビでした。
憎たらしいけど憎めないキャラクターのこの夫婦。演じていてとても面白いんじゃないかと、お2人を見ていて思いました。
 ああ、九州に行きたい…。

 舞台の前にはオーケストラピットがあります。
 目の前で演奏しながらというのは贅沢な話です。
 マリウスとコゼットの出会いの場面で、1音入るんですが、録音していた場合、音響さんタイミングが難しいんじゃないかと思いました(そうでもないのか?)。
 オーケストラの場合、音響さんではなくコンダクターが大変だと思いますが…。
 そして生演奏の迫力もあります。
 ミュージカルって…すごいな〜。
 最初こそは芝居との違いに戸惑いましたけど(動きといい、演出といい)、歌の持つ力にどんど引かれていきました。
 役者さんそれぞれの持つ歌の味に魅了されました。

 ストーリーを思い出しながらこの感想を書いていたんですが…何度となくうるうるしてしまいました。
 あれから2週間近く経っているんですが、今でこの調子だから、帰って来た直後なんか…ねえ?
 特にマリウスは…以下略。

 ストーリーや展開、演出などで記憶違いもあるかも知れません。
 もし間違っていたら、お教え下さるとありがたいです。

 感想は終わりですが、これで終わるのが何だかもったいない感じです。
posted by 風王 at 23:23| 秋田 ☀| Comment(0) | TrackBack(0) | 感想(TV番組、ドラマ、映画、舞台等) | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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